本日は司法書士試験の合格発表日だったことを知った瞬間から反射的にボロッボロ涙がとめどなく流れてきて止まらなくなって思わずアウトプットしてみました。
わたし、ホステスしながら宅建勉強して合格して、人生一発大逆転賭けてお店辞めてブランド物全部売ってバーキン買おうと思って貯めてたお金を予備校にお布施して長い長い勉強の旅に出た。
司法書士試験の勉強は途方もないものだった。
試験科目は11科目、合格平均時間は6000時間。
ろくに学校も行ってなかったわたしにはあまりに高い壁だった。
来る日も来る日も勉強に明け暮れて、友達も誰もいなくなった。
朝晩ウォーキングしてた川のほとりは今でも鮮明に覚えている。
毎日、夜そのほとりを歩きながらたまに川を見つめてずっと泣いてた。
こんな下らない人生。
何の価値もない人生。
諦めることを諦め、逃げることから逃げ、ただただ弱い自分に立ち向かった。
体重は39kgになった。
筆記試験の練習で腱鞘炎になった。
風呂にも入らず勉強を続けて、ボロ雑巾のようになった。
1日18時間勉強していたときは、魂が抜けて前後不覚になることもあった。
3回目の試験で不合格を悟ったとき、わたしは
「もう終わった」
と思った。
こんな下らない人生。
やはり何の救いもなかった。
わたしは夢を見ていただけだったと思った。
試験会場から帰宅した記憶はすっぽり抜けていて、今でも全く思い出せない。
そこからしばらく死に場所を探したけど、死ぬ勇気も気力すらもなくてしばらく息してる死人みたいだった。
そんなわたしは今、そのとき想像もしていなかった行政書士になってそしてドバイにいる。
人生って本当に何が起こるかわからない。
わたしはあのとき諦めていたら、また何か違ったのかな?
司法書士試験に合格してたら、また違った人生を歩んでいたのかな?
たまに自分に問うときがある。
でも、その度に思う。
「全ては今の自分になるべき通過点だった」
と。
そしてたまに、そもそもわたしは司法書士試験に落ちることが決まっていたのかも知れないとも思う。
そう、人生って実は決められているものなのかも知れない。
わたしはこれでよかったんだと思う、そのたびにあの毎日泣きながらただ勉強していた自分を抱きしめてやりたくなる。
大丈夫、頑張ったあなたは自分が一番知ってるから。
あなたが頑張ってくれたから、今のわたしがいるから。
だから、ありがとう。
あんなに集めて毎日読んでボロボロになったテキストや過去問、答練はもうほぼ捨ててしまったから、今はもうこの写真でしかその軌跡を思い出すことはできない。
大泣きしながらビニール紐で縛って、回収され燃やされるのを見送った数々の努力の軌跡。
わたしは確かにそこにいた。
そしてそのわたしは今、もう日本にすら存在していない。
人生ってね、本当に何が起こるかわからないし、自分の為の正しい方向への努力は絶対に裏切らないんだよ。
そして、どんなに辛くても生きていかなきゃいけないし、そして生きてたら過去は絶対に無駄にならない。
わたしは司法書士と名乗ることはできなかった。
でも、行政書士になって、こうして楽園に住むことができて本当に良かったと思っている。
とくにオチはないのだけど、そんなことを思い出させてくれるある意味わたしにとっても記念日な今日でした。
合格された方、おめでとうございます。
口述試験、心から応援しています。
そして、わたしはもう一生味わうことのできないであろう合格の喜びを心ゆくまで味わい、人生の糧にしてください。
わたしが歩むことのできなかった人生を、その努力を背に沢山謳歌してください。
2024/10/03 20:39